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君をもっと教えて欲しいのさ

甘く危険な予感。

中島健人「Mr. Jealousy」と菊池風磨「But…」の世界

私なりの中島健人「Mr. Jealousy」と菊池風磨「But…」の歌詞解釈

 

私がこの二曲について考えるきっかけになったのは、健人くんが「Mr. Jealousy」を披露していた少クラ。まず初めに思ったのは、健人くんっぽくないなぁということ。歌詞の言い回しから健人くんらしさを感じるものの、衣装のテイストからしても、どちらかといえば風磨くんっぽい感じ。そこで私が考えたのは、もしかしたら今回のソロ曲は二人が世界観を共有することで出来上がったものなのではないかということだ。

 

「Mr. Jealousy」は恋人が自分から離れていって、曲名の通りジェラシーを感じている曲。片思いとも取れそうな歌詞だけど♪今もオレはLuv ya!〜の歌詞から、付き合ってるけどうまくいってないといった感じだと思う。

登場人物は、主人公、恋人、アイツの三人。最近恋人とうまくいっていなくて、話し合いの機会を設けようとするものの返信は来なくて。でも恋人のSNSは更新されており、しかもそこには新しい恋の相手?からのメッセージがある。おれからのメッセージだって見てるんだろ?なんで返信してくれないの?なんて思っている主人公。勝手にしろよ、なんて強がってはみるものの結局嫌いになれない。

ラップ部分の♪So let's make it real(以下略)〜なんて、ちょっとえろてぃっくな表現。よだれを垂らして、体を震わせて、なんておえろいイメージの言葉だと私は思った。簡潔に言うと、ヤろうよって言ってるように聴こえる。♪we sure like to ball〜は、おれも、きみも。ソウユウことするの好きでしょ?なんてニュアンスだけど…でも単純に、恋人のことが好きで好きでたまらなくて触れたいって考えるのが妥当。私の意訳なので正確ではないけれど。

 

「But…」は気持ちが離れて行きつつある恋人への思いを綴った曲。すでに別れているように思われるが♪今はまだ〜という歌詞があるので、まだかろうじて繋ぎ止めているレベル。

登場人物は、主人公と恋人の二人。恋人は主人公に対して心を閉ざしつつあり、主人公は嘘をつかず、素直に本当の気持ちを話して欲しいと願っている。もしあのとき謝れたなら…時間を戻せたら…と後悔し、すぐ隣にいるが心は遠くなってしまった恋人と再び関係を気づいていきたいと思っている主人公。

でも♪I might be the one(以下略)〜とあるように、主人公自身は素直な気持ちを話していない。先に嘘をつき始めたのは恋人ではなく主人公だ。別れ話に発展したであろう今でもなお、言葉を濁す。このまま放っておけば訪れるであろう別れを恐れているが、何もできずにいる。というか、していない。それは♪But I don't know(以下略)〜の歌詞からわかるように、主人公自身が恋人への気持ちがはっきりしておらず曖昧だから。曲名にもなっているButは、その曖昧さを表現しているものだろう。

 

解釈を終えた私は、この二曲は時系列の違う同じ世界の物語だと確信を持った。つまり、それぞれの曲に登場する恋人は同一人物であるということである。わかりやすく言うのであれば《健人くんの曲に登場するアイツ=風磨くんの曲の主人公》ということ。彼らは曲の主人公同士を対立させることで、現実世界の自分たちの関係と重ね合わせている。これは、二人で競い合いお互いに高め合う永遠のライバルとしての『シンメ・ふまけん』の姿をわかりやすく表しているのだ。

ここでもう一つ大事になってくるのが、時系列は違うものの二人とも同じシチュエーションを歌っているということ。同じシチュエーションを歌うことで、二人は対立した関係にありながらも同じ道を辿っていることが明確に示されている。これは、ライバルでありながらも共に歩いていくパートナーとしての『シンメ・ふまけん』の関係性を示しているのだ。

 

このアルバムではソロ曲とは別にふまけんの曲がある。だから、二人で曲について話し合う機会が設けられていたことは確かで、そこでお互いのソロ曲について触れている可能性はゼロではない。むしろあって然るべきだろう。

そもそも二人は『シンメ・ふまけん』としてあるべき姿を常に考えていて、特に風磨くんは健人くんの隣にいる自分の姿を考えた上で自己プロデュースしている人。そんな彼らにとって、ソロ曲を歌う上で相手がどんな曲にするのかはとっても大事なことで、お互いに意識しないわけがない。

ということは、二人のソロ曲を同じ世界のお話として成立させることで、お互いが対照的であり運命共同体であることをはっきりさせることができるんじゃないか?なんて二人が企んでいる可能性は高いと私は思うのである。